海外でのBIMの取組みは一段と進んでいる、と言われているのだけれど海外の取組みを目で見たりする機会があまり無いのでピンと来ないことがあります。
なので私はなるべく色々なサイトを巡回し、しかも海外のBIM記事などを読み漁っているのですが、海外のBIM記事は専門用語が多く英語が不慣れな私は大変苦労します。
が、今はGoogle翻訳やアプリで簡単に概要がわかるのでホント便利。アレルギーさえ起こさなければ最先端の記事を読むことができるのです。
気を付けていることは決して評論家にならず一度は体験してみる。これです。
前置きが長くなりましたが、今日はそんなサイトと記事を紹介したいと思います。
こちら、以前からLOD関連の研究をしている最中で知ったサイトですが設計者向けの情報も多数あり、本当に勉強になります。
その中で今回ご紹介したい記事がこちら。
Automated Code Compliance Updates, 2018 という記事です。
直訳すると自動でコードコンプライアンスを。日本式にもっと言うと、BIMモデルを自動解析させて建築基準法を満たしているか確認しちゃいましょうって話です。
読み進めると階段や手すり、斜面など簡単な部分の適正さをチェック出来ているようです。
たったこれだけ?と思うかもしれませんが一番すごいのは解析させるためにそのソフトウェアのルールに縛られながらモデルを生成する必要はなく、どの様なモデルでも解析することが可能とのことです。
RevitExtensionで現在、ベータ版が公開されており利用することが可能です。
現在はIBC(International Building Code)に対応しているとのことです。つまり、まだ米国の建築基準にのみ対応しているようで今後、日本の建築基準に対応してもらいたいものです。
しかしながら日本の市場規模に対して消極的になってしまえば対応は永遠とされないのだろうけど。
コンセプトは面白い。プランをソフトウェアの力を借りて自己チェックし、確認申請をしてしまう。
実際に米国テキサス州北部の都市であるSouthlakeのビルディングコードコンプライアンス部門と緊密に協力しながら開発されているそうで、他の州もパイロット的にすすめていくそうです。
それぞれの属性情報やら入力しておかないとならない部分もあるのだろうけど自動で有効幅員足りないよってエラー出たらすごいなぁ。
日本でも4号建築物向けのRevitテンプレートがAUTODESKAppStoreからダウンロード出来ます。
やはりBIMは民も官も協力していかなければならないと改めて思いますね。
官主導だ、民主導だ、の議論はさておき、便利なものは使って行きましょうよ。
ポルトガルでは水道網設計のコードチェック用のアプリが開発されていたりAIにチェックさせようとしたり、と。
SmartReview APR(Automated Plan Review)の概要はこちら。
自動コードチェックプログラムは20年前からある技術だそうですがBIMの進化でますます発展していくと良いですね。
いや、発展以外ないでしょ。